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信用取引用マニュアル{目次}

§1 信用取引とは?
§2 保証金余力について
§3 信用新規買建の手順
§4 信用新規売建の手順
§5 信用取引の返済手順
§6 信用取引のテクニック
§7 追証になったときは?

2005-02-14 改訂 [第6刷]

§1 信用取引とは?

モナー証券の信用取引は、実際の信用取引と異なる点があるため
実際の信用取引のルールは各証券会社のホームページなどを参考に
してください。

モナー証券の信用取引では、
「差金決済(反対売買)」による返済のみ対応しています。
実際の信用取引にある「現物決済(現引・現渡)」には対応していません。

信用取引とは証券会社が顧客に信用供与(買付代金の融資、
又は売却株券の貸付)をして行う売買取引のことです。
信用取引には「信用買い」「信用売り」の2種類があります。

・信用買い(空買い)=株式の買付代金を融資してもらい株式を購入
 (将来の株価の値上がりを見込んで行う取引)
・信用売り(空売り)=株式を証券会社から借りて売却
 (将来の株価の値下がりを見込んで行う取引)

信用取引では、返済期日があり、その期日までに返済(手仕舞い)する必要があります。
・信用買いであれば、期日までに株式を売却することになります。
・信用売りであれば、期日までに借りた株式を返還することになります。
(モナー証券では、返済時に利益があれば、代金を受け取る、損失があれば
代金を支払う「差額代金による決済」になります。)
(モナー証券では、返済期日は買建(売建)日から起算して30日後です。)

モナー証券では、信用取引での両建て(同一銘柄で信用買建と信用売建を行う)は
禁止されています。ただし、現物買いと信用売建を組み合せることは可能です。

信用取引を行う場合、信用取引口座(保証金余力)に資金を用意しなければ
なりません。(所持金から一時的に資金を移動)この資金はあとで所持金に
戻すこともできます。

信用取引は、現物株取引に比べて、より大きな資金を扱うことになるため、
ハイリスク・ハイリターンになっています。
信用取引では、保証金の2.5倍までの資金で株式の取引が可能になります。
(例:保証金1000万の場合、2500万分の株取引ができます)

〔損益の計算方法〕:

信用買いの損益=(現在の株価−信用買建時の株価)×株数
信用売りの損益=(信用買建時の株価−現在の株価)×株数

(例A)株価1000ペリカの株式を500株を「信用買い」した場合

 (a1)返済時に株価が800ペリカになっていたら、
   損益=(800−1000)x500=−100000
 (a2)返済時に株価が1200ペリカになっていたら
   損益=(1200−1000)x500=+100000

(例B)株価1000ペリカの株式を500株を「信用売り」した場合

 (b1)返済時に株価が800ペリカになっていたら、
   損益=(1000−800)x500=+100000
 (b2)返済時に株価が1200ペリカになっていたら
   損益=(1000−1200)x500=−100000

信用売りの場合は特にリスクが高くなります。
株価には下限はありますが(極限まで下がっても1ペリカ以下にはならない)
上限はありません。(いくらでも株価は上がる可能性があるため)
もしも、株価が売建時の2倍、3倍になると、莫大な損失となります。

(例)株価1000ペリカの株式100株を信用売りして、返済時に
   株価が2倍の2000ペリカになってしまった場合
   損益=(1000−2000)x100=−100000ペリカ(損失)

これは、株価1000ペリカで買った株式100株を丸ごと失うことと同じ損失です。
もし、株価が3倍、4倍になると、それ以上の損失になります。
もちろん、株価が下がれば下がるだけ利益はでますが、最高に下がっても、
せいぜい1ペリカまでなので、儲けられる金額には理論上の限界があります。


§2 保証金余力について

信用取引で必要な資金は、「保証金余力」に預け入れておかなければなりません。
所持金と保証金余力は、自由に資金を移動させることができます。
(今後は、所持金から保証金余力へ資金を移動させることを「入金」、
保証金余力から所持金へ資金を移動させることを「出金」と呼ぶことにします)

※新規建玉がある場合、保証金余力の一部が出金できなくなる場合があります。
この場合、信用買建(売建)返済を行えば、全額出金できるようになります。

■保証金余力へ入金する手順

信用取引を始めるには、まず資金を「保証金余力へ入金」する必要があります。
(保証金には十分な資金を入金してください。不足すると信用取引ができません)



↑画面メニューの「アセットレビュー」から「保証金振替/照会」を選択します。



↑『保証金振替/照会』画面になるので、『保証金余力へ入金』を選択し、
  決定ボタンを押してください。

【保証金振替画面の用語の説明】
名称意味算出方法
所持金現在の所有金額(=現金)--------
保証金余力保証金として利用できる資金(資金追加可能)--------
必要保証金信用取引の担保になっている資金信用買(売)建の約定代金の40%
仮支払保証金信用新規買(売)建の指値注文に必要な資金信用買(売)建の約定(予定)代金の40%
建玉評価損益建玉の評価損益(+なら利益,−なら損失)--------
受入保証金実質保証金残高保証金余力+必要保証金+建玉評価損
建玉金額合計建玉代金の総額信用買(売)建の約定代金の合計
建玉可能金額新規買(売)建可能な金額の上限(保証金余力+建玉評価損)x2.5
委託保証率保証金の余力 [単位:%](受入保証金÷建玉金額合計)×100



↑入金したい金額を指定します。金額は最初は数百万ペリカあれば十分です。
 そして、振替実行ボタンを押してください。



↑保証金余力へ入金されました。
 今回は300万入金したので、その2.5倍の750万分だけ取引可能になります。

■保証金余力から出金する手順

保証金余力から所持金へ資金を移動(出金)する方法は入金と同様の手順です。
入金の解説の2番目の画面で、『保証金余力から出金』を選べばOKです。
ただし、信用買い(売り)の最中は、保証金の一部が拘束されて出金できなくなります。
保証金余力から引き出せる金額は、画面下部にある「委託保証率」の項目が40%以上
になっているときだけです。信用買(売)建がない状態では、全額出金できます。


§3 信用新規買建の手順

保証金余力に十分な資金があれば、信用新規買建が可能になります。

信用買建(空買い)と現物株の買いとの明らかな違いは、
・保証金余力の2.5倍まで取引可能な点
・返済期限(30日以内)がある点
・建玉返済時に一定の金利を支払う点などです。
(お金を借りて買い付けるので、当然、金利がかかります。
モナー証券での金利は信用取引の日数x0.018%です。)

まずは、信用新規買建の手順を解説します。



↑画面メニューの「各種取引」から「信用新規買建」を選択します。



↑信用新規買建画面に入りました。



↑取引したい銘柄を選択し、決定ボタンを押します。



↑この銘柄は100株単位で取引されているので、株数に100、200、300といった値を
 指定しなければなりません。今回は1000株の信用新規買建を行ってみます。
 株数に1000を指定し、決定ボタンを押してください。

 ここでは「成行」を選択しましたが、他の選択もできます。

 ※「寄り成り」を選択すると、寄付(取引開始時点)で成行注文を実行します。
 ※「引け成り」を選択すると、引け(取引終了時点)で成行注文を実行します。
 ※「指値」による条件付き注文も可能です。
  指値を選択する場合は、上限価格、下限価格の少なくとも一方を指定します。
  (上限、下限の両方を同時に指定することも可能です)
  [1] 上限価格を指定した場合・・・・上限価格を上回った時点で新規買建注文を実行
  [2] 下限価格を指定した場合・・・・下限価格を下回った時点で新規買建注文を実行

 ※指値注文で指定できる注文の期間は以下の5種類です。
  『当日』:その日の21:00までに約定しなかった場合は取り消し。
  『出合』:翌日以降も取り消されずそのまま注文を出し続ける。
  『出来ず引成』:その日の21:00までに約定しなかった場合は引けで成行注文。
  『寄付指値』:寄付(取引開始時)のみ指値注文を出し、約定しなかった場合は取り消し。
  『引け指値』:引け(取引終了時)のみ指値注文を出し、約定しなかった場合は取り消し。



↑確認画面です。
 この取引でよければ、左下の確認欄をチェック状態にして、決定ボタンを押します。
 必要な支払い代金は約定代金の40%のみです。
 これを保証金として預け入れます。(=受入保証金の扱いになります)
 この受入保証金は、買建返済時に、損益を含めて払い戻されます。



↑取引が約定しました。



↑残高照会画面で、信用取引銘柄の一覧にストックされています。
 この画面では、返済期日が表示されません。
 返済期日や損益などの詳しい状況は、「信用建玉返済」画面で確認できます。



↑信用建玉返済画面です。
 この画面では、信用買(売)建の詳しい状況がわかります。
 取引ごとの評価損益や、返済期日も表示されます。
 返済期日までに返済しない場合は、返済期日の21:00に強制的に返済処理されます。


§4 信用新規売建の手順

保証金余力に十分な資金があれば、信用取引が可能になります。

信用売建(空売り)と現物株買いは評価損益が逆になります。
すなわち、「株価が下がれば下がるほど利益がでる」という特徴があります。

《株価が下がるほど儲かる理由》

[1] 所有していない株を証券会社(ここではモナー証券のこと)から借りて売ってしまう
  (例:ムネヲハウスを400ペリカで3000株空売りする→
   この時点での評価額は400x3000=1200000ペリカ
   {一時的に、この金額が手に入ると思ってよい})
[2] その銘柄の株価が下がってから、全く同じ種類・同じ数量の株を買い戻す
  (例:株価が350ペリカまで下落した場合、
   →この時点での評価額は350x3000=1050000ペリカ
   {この金額で株を買い戻して、証券会社に返せばよい})
[3] 証券会社から株を借りたときに手に入れた代金1200000、
  証券会社に返すときに必要な代金1050000なので
  それらの差額150000が、そのまま本人の儲けになる。
  ※ただし、買い戻す段階で、株価が上がっていれば、本人の損失になってしまう

では、信用新規売建の手順を解説します。



↑画面メニューの「各種取引」から「信用新規売建」を選択します。



↑信用新規売建画面に入りました。



↑取引したい銘柄を選択し、決定ボタンを押します。



↑この銘柄は100株単位で取引されているので、株数に100、200、300といった値を
 指定しなければなりません。今回は1000株の信用新規売建を行ってみます。
 株数に1000を指定し、決定ボタンを押してください。

 ここでは「成行」を選択しましたが、他の選択もできます。

 ※「寄り成り」を選択すると、寄付(取引開始時点)で成行注文を実行します。
 ※「引け成り」を選択すると、引け(取引終了時点)で成行注文を実行します。
 ※「指値」による条件付き注文も可能です。
  指値を選択する場合は、上限価格、下限価格の少なくとも一方を指定します。
  (上限、下限の両方を同時に指定することも可能です)
  [1] 上限価格を指定した場合・・・・上限価格を上回った時点で新規買建注文を実行
  [2] 下限価格を指定した場合・・・・下限価格を下回った時点で新規買建注文を実行

 ※指値注文で指定できる注文の期間は以下の5種類です。
  『当日』:その日の21:00までに約定しなかった場合は取り消し。
  『出合』:翌日以降も取り消されずそのまま注文を出し続ける。
  『出来ず引成』:その日の21:00までに約定しなかった場合は引けで成行注文。
  『寄付指値』:寄付(取引開始時)のみ指値注文を出し、約定しなかった場合は取り消し。
  『引け指値』:引け(取引終了時)のみ指値注文を出し、約定しなかった場合は取り消し。



↑確認画面です。
 この取引でよければ、左下の確認欄をチェック状態にして、決定ボタンを押します。
 必要な支払い代金は約定代金の40%のみです。
 これを保証金として預け入れます。(=受入保証金の扱いになります)
 この受入保証金は、買建返済時に、損益を含めて払い戻されます。



↑取引が約定しました。



↑残高照会画面で、信用取引銘柄の一覧にストックされています。
 この画面では、返済期日が表示されません。
 返済期日や損益などの詳しい状況は、「信用建玉返済」画面で確認できます。



↑信用建玉返済画面です。
 この画面では、信用買(売)建の詳しい状況がわかります。
 取引ごとの評価損益や、返済期日も表示されます。
 返済期日までに返済しない場合は、返済期日の21:00に強制的に返済処理されます。


§5 信用取引の返済手順

信用買(売)建を行った銘柄は、期日までに返済の手続きをしなければなりません。
返済期限は買(売)建日から起算して30日以内です。30日目の21:00の時点で
返済していなかった場合、強制的に返済処理されます。

これから、信用買(売)建返済の手順を解説します。 信用建玉の返済方法は2種類あります。
その場の株価で返済する「成行」と、指定した株価になったら返済する「指値」です。

[1] 成行での返済の手順



↑画面メニューの「各種取引」から「信用建玉返済」を選択します。



↑返済したい取引を選択して、株数を指定します。
 ここでは、「成行」を選択します。
 最後に、決定ボタンを押してください。

 ※「寄り成り」を選択すると、寄付(取引開始時点)で成行注文を実行します。
 ※「引け成り」を選択すると、引け(取引終了時点)で成行注文を実行します。



↑確認画面です。
 信用買(売)建時に支払った保証金が、損益を含めて払い戻されます。
 (利益がでていれば保証金に加えて払い戻され、
  損失があれば、保証金から差し引かれた代金が払い戻されます。)
 左下の確認欄をチェックして、決定ボタンを押してください。



↑返済が完了しました。

 信用買建返済であれば、利益の100分の1が経験値になります。
 信用売建返済は、仕様上の理由(※)から、経験値は入りません。

 (※)株価が上がっても下がっても、必ず経験値が取得できてしまう
   致命的な問題が発生するため

[2] 指値での返済の手順



↑画面メニューの「各種取引」から「信用建玉返済」を選択します。



↑返済したい取引を選択して、株数を指定します。
 ここでは「指値」を選択します。
 さらに、目標価格の上限、下限を指定します。
 (どちらか一方は必ず指定してください。両方同時に指定することも可能)

 指値注文で指定できる注文の期間は以下の5種類です。
 『当日』:その日の21:00までに約定しなかった場合は取り消し。
 『出合』:翌日以降も取り消されずそのまま注文を出し続ける。
 『出来ず引成』:その日の21:00までに約定しなかった場合は引けで成行注文。
 『寄付指値』:寄付(取引開始時)のみ指値注文を出し、約定しなかった場合は取り消し。
 『引け指値』:引け(取引終了時)のみ指値注文を出し、約定しなかった場合は取り消し。

 最後に、決定ボタンを押してください。



↑確認画面です。
 信用買(売)建時に支払った保証金が、損益を含めて払い戻されます。
 (利益がでていれば保証金に加えて払い戻され、
  損失があれば、保証金から差し引かれた代金が払い戻されます。)
 左下の確認欄をチェックして、決定ボタンを押してください。



↑返済の指値注文が完了しました。
  ここでは、あくまで注文を出しただけなので、まだ約定はしていません。
  この注文内容は、あとから変更・キャンセルすることもできます。



↑アセットレビューの「注文状況」で、内容の確認、変更、キャンセルが可能です。
  約定すると、この一覧から消えます。
  いくらで返済されたかは、売買履歴で確認してください。


§6 信用取引のテクニック

■委託保証率に注意せよ

 「保証金振替/照会」画面の委託保証率(他の画面では保証率)という項目があります。
 これは、保証金の余力を表す指標で、以下の公式で計算されます。
 委託保証率=受入保証金÷建玉金額合計x100 [単位は%]

 ・委託保証率が40%以上でないと、新規買(売)建ができません。
 ・大引け時に委託保証率が30%を下回っていた場合、その日から起算して
  翌々日の正午までに40%以上に回復する額を保証金余力に追加してください。
 (翌々日の正午までに回復していない場合は、強制的に返済処理されます)
 ・大引け時に委託保証率が20%を下回っていた場合、すべての建玉は強制的に返済されます。

  ※評価損が膨らむと委託保証率が低下するため、常に余裕のある値を維持してください。
   委託保証率は、保証金余力に資金を入金することで、回復させることができます。

  余談ですが、委託保証率が30%を下回った状態=加保金が必要な状態(追証発生)
  という図式になり、莫大な追証が発生して全財産を失うことを世間(?)では「樹海逝き
  と呼んでいます。通常は、現物株のみの取引で「樹海逝き」になることはありません。
  (あるとすれば、全財産をかけて買った株が倒産で紙くずになったときぐらい)
  大抵、「樹海逝き」になるのは、信用取引(信用売り)で失敗したときだけです。

■指値注文で損失の拡大を最小限に押さえる

 指値による返済注文を出すことで、株価が上がっても下がっても、
 目標価格に達した時点で、確実に返済できます。

 買建の場合、株価の上限を指定すれば利益確定、株価の下限を指定すれば、
 損失確定(これ以上損失を出さないようにする)となります。
 売建の場合、株価の上限を指定すれば損失確定(これ以上損失を出さないようにする)、
 株価の下限を指定すれば、利益確定となります。

 ★とくに、信用売り(空売り)を行う場合は、必ず「上限価格」を指定してください。
   株価は、どこまでも上がり続ける可能性があるため、空売りの場合、株価が
   上昇し続けることで、損失が膨らみ続けることになります。
   指値によって、上値目標を設定することにより、株価が暴騰(急上昇)した際に、
   逃げ遅れて損失を増やさずに済みます。
   信用取引の場合、損失をいかに回避するかがポイントになります。

指値返済注文で信用取引の損失の拡大を最小限に押さえる
・信用買建の場合、指値返済注文で「下限(下値)」の指定を忘れないこと
・信用売建の場合、指値返済注文で「上限(上値)」の指定を忘れないこと

■買いヘッジをかけて信用売りのリスクを回避する

信用売建を行っている場合、株価の上昇で損失がふくらみます。
現物株買、または、信用買いで、「買いヘッジ」を行うことで、
株価上昇に伴う損失を、減らすことができます。
買いヘッジの方法は、信用売建中に、現物株買付(信用買建)を行うだけです。

 信用売注文と現物買注文は損益の評価が正反対のため、
 売建と現物買(信用買)を同じ株数で行っても意味がありません。
 (お互いに同じ利益・同じ損益で相殺されて、つねに損益=0になってしまう)

 買いヘッジを行う場合は、信用売りで指定した株数より少ない株数を指定します。
 すなわち、信用売りの株数>買ヘッジ(現物買or信用買い)の株数になるように、
 株数を設定してください。

買いヘッジによって、信用売りで損失を出した場合、損失が緩和される効果がある

 例えば、
 株価2000ペリカx500株を信用売りして、株価が2300ペリカに上昇した場合
 買いヘッジをしなかったら、損益=(2000-2300)×500=−150000となり、150000の損失です。
 しかし、信用売建時に200株の買いヘッジをしていた場合は
 損益=信用売りの損失+ヘッジの利益
   =(2000-2300)×500 +(2300-2000)×200
   =−150000+60000=−90000となり、90000の損失で済むことになります。

 上記のように、信用売りで損失を出した場合は、その損失を緩和できますが、
 信用売りで利益を出した場合は、その利益がいくらか減ってしまう欠点もあります。

 例えば、
 株価2000ペリカx500株を信用売りして、株価が1700ペリカ下落した場合、
 買いヘッジをしなかったら、損益=(2000-1700)×500=+150000となり、150000の利益です。
 しかし、信用売建時に200株の買いヘッジをしていた場合は
 損益=信用売りの利益+ヘッジの損失
   =(2000-1700)×500+(1700-2000)×200
   =+150000 - 60000 = +90000となり、買いヘッジをした方が利益が少なくなります。

 利益がある程度、少なくなるといっても、信用売りの株数>ヘッジの株数からわかる通り、
 決して利益がなくなるわけではありません。

買いヘッジのメリットは、信用売りでの損失を緩和できること
デメリットは、信用売りの利益がある程度減ってしまうこと

もう1つ、現物買いヘッジには、信用買いのヘッジには無い独自のメリットがあります。
現物のよる買いヘッジは、現物株のため、信用取引のような返済期限がありません。
信用売りの返済後も、そのまま所有しつづけていてもかまわないのです。

例えば、
株価2000ペリカx500株を信用売り+同時に200株を現物買いヘッジしたとします。
株価が1700になった時点で、信用売玉を返済(手仕舞い)したとすると、
その時点での信用取引での損益=(2000-1700)×500=+150000になります。
ここで、ヘッジ(現物株)を売却せず、そのまま所有しつづけたとします。
そして株価が2100ペリカになった時点で、ヘッジ分を売却した場合、
ヘッジでの損益=(2100-2000)×200=+20000になるため、
上記の取引での最終的な損益=150000+20000=+170000となります。
つまり、信用売りでも儲け、さらにヘッジ分でも儲ける・・・といったことも可能です。

信用売り注文と買いヘッジは損益が正反対だが、それぞれの処分する
タイミングを変えることで、効果的に損失を減らしたり、利益を増やすことができる

このように、信用売建とヘッジの処分に時間差をつけることで、
よりいっそう、効果的に売買することが可能になります。


§7 追証になったときは?

信用取引で損失が拡大すると、委託保証率が下がっていきます。
委託保証率が、取引終了時(21時)に30%を下回っていると、
追証になります。
追証発生日の翌々日の正午までに、保証金余力に
十分な資金を追加して、委託保証率を40%以上に回復させてください。


もし、翌々日の正午までに40%まで回復していないときは、
建玉はすべて返済されます。さらに、建玉返済の際に、保証金から
支払えないほど損失があったときは、所有している現物株・投資信託が売却され、
(同時に現物・信用取引の指値注文も取り消されます)その売却額が支払いに充てられます。
投資信託は満期前でも強制的に解約されてしまうため、注意が必要です。


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